オリジナル焼き印を作ってみよう
「今度焼き印作るからさ、おいでよ」
工房chinen chinenオーナーの今井さんに誘われて、興味津々で向かったある日。
字知念の集落を海沿いに降りていくと、途中の高台に今井さんの工房があった。
糸ノコの使い方をレクチャー中。
3cm四方の金属板を好きなデザインにカットして、それを別の同サイズの金属板に溶接するというプログラム。
取っ手を付ければ焼き印になり、そのままであればプレス用にもなるという。
早速デザインを描いた紙を銀板に貼り付けて、カット作業に入る。
「えー!!これ難しいよー(笑)!!」と言いつつも声は弾んでいる。
文字の切り抜きに悪戦苦闘中だが、楽しそう!!
てっきり電動カッターを使用すると思っていた私。 (←めんどくさがりな性格がバレてる)
糸ノコ、面白そうだな。
「ギシッギシッ、ギシッギシッ」とノコを引く音がなんとも心地良い。
実際にやれば大変そうだけど(笑)。でも無心になってノコを引くっていいな。
「ここどうすりゃいいのー?」「糸切れちゃったー!!」
という声に、優しく細やかに教えてくれる今井さん。
彼の愛妻家っぷりは、世の男性に示したくなるほど。
それにしても本当に気持ちいい。
写真でお気づきであろうが、実はウッドデッキでの作業。
涼しい風とキラキラの海と緑、絶景のロケーションなのだ。
このまま昼寝しちゃいたいと思ったのは内緒。
あまりの気持ちよさに、しばし放心状態でいると・・・
おぉー、カット完了。
さぁ、カットのお次は溶接。
配置を一緒に確認。希望があれば溶接もさせてくれる。
「これは銀ろうってやつで…」と、説明しながら進めてくれる。
自分の作品が出来上がろうとしている、実感が高まってくる瞬間。
溶接も終わり、最後の仕上げまでちょっと休憩。その間、アトリエの中を拝見させていただいた。
綺麗で可愛らしいジュエリーがたくさん!ご自宅の一部をアトリエに。
しばらくすると「できたよー!!」今井さんの声が響く。
「おぉーーーーっ!!いい感じだねー!!」
お二人の嬉しそうな声も響く。
作品名「新月と猫」 「命を表した形なの」と、嬉しそうな表情。
ではでは試してみよう、と電熱器に焼き印をセット。
酒の肴でも焼いてるんじゃなかろうかと錯覚する光景。
待つこと10分。準備された皮に押してみると
か…可愛い!!!めちゃんこ可愛いじゃないか!!!
誰よりも興奮してカメラのシャッターを切っていたのは私だった。
chinen chinenでは、この他にも様々なジュエリーのを制作や金属加工を手掛けている。
今後は体験コースも展開するそうなので、随時HPをチェックしてみて。
「待ってるわよ」 看板娘:りんご15歳
こうして、見事オリジナル焼き印づくりは成功した。
考えてみれば、私は今まで自分だけの作品というのを学生以来作ったことがない。
ましてやオリジナルマークなんて考えたこともなかった。
この取材が終わるころには、頭の中は「どんなマークを作ろうか」とイメージでいっぱいに。
今度は私が体験しよう。「私だけのもの」、ひとつずつ増やしていこう。
atelier chinen*chinen
901-1513 沖縄県南城市知念知念115
TEL/FAX 098-949-7013
営業時間 だいたい11:00〜17:00頃まで
定休日 火・水・木曜日(その他、仕入れや展示会等で臨時休業あり)
駐車場 3台